スペインのグレーの石灰岩アズールバティグ(オアシスブルー)のご紹介

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アズールバティグ(Azul Bateig)のしらべ

砂岩種のアズールバティグは、シンプルなグレー一色のベース地が石表面全体にわたって広がる石材です。別名バディグブルー、オアシスブルー、ピエドラバティグアズールとも呼ばれています。このページでは、グレー地一色に染まったシンプルで親しみやすい印象を与えるアズールバティグについてご紹介します。

原産国

砂岩種のアズールバティグは、スペイン東部に位置するバレンシア州アリカンテ県で採掘されています。州都バレンシアの東部地域は、地中海に面したヨーロッパ沿岸国のなかでも指折りの船舶が往来する港湾都市として知られています。

温暖で降雨量の少ない地中海性気候であることから、オレンジなどの果樹栽培が特に盛んで、バレンシア産のオレンジは、州の代名詞として認知されるほど、重要な輸出品に該当します。またラ・ロンハ、国立陶器博物館、バレンシア大聖堂といった世界遺産に登録された建造物が点在する州でもあります。

同じく地中海沿岸に面した港湾都市で温暖な気候となるアリカンテ県も、保養地や海水浴場として、シーズン期には多くの観光客で賑わいます。また毎年6月に開催される、聖ヨハネの生誕日を祝したサン・ファンという火祭りでは、花火大会やコンサートといったさまざまなイベントが催されて熱気に包まれます。

特徴

水磨き

砂岩種のアズールバティグは、グレーを成した肌地が石全体にわたって広がる落ち着いた印象を醸す石材です。そもそもアズールバティグなどの種類のある砂岩とは、小さな岩屑が水で運ばれ砂層を形成し、長年の蓄積を経て変成した石種のことを言います。

砂岩種の一般的な特徴としては、耐火性と耐酸性に優れた性質を備える一方で、他の石種と比較して、その強度にやや不安があるという特色があります。アズールバティグも例にもれず、吸水性が高く、その強度に不安があるという特徴を持っています。

また一般的な仕上げ方法としては、粗い砥石で表面を研磨し水磨き加工などがあります。

グレー地一色の表面全体に広がるシンプルな表情が、穏やかで落ち着きのある空間を演出します。

留意点

アズールバティグの留意点についてご説明します。

吸水性に注意

砂岩種の石材は、吸水性が高いという特徴を持っています。外装などに使用すると石本体が水を吸収して、シミや汚れなどの原因に繋がります。外壁に使用になる際は、撥水加工を施すなどの対策が必要となります。石の性質にかなった環境下でご利用なさってください。

石の強度に注意

砂岩種の石材は、大理石のように熱の変成作用を受けて生成しておらず、砂層が長年にわたり堆積して変成された石種となります。そのために他の石種と比較すると、やや強度に不安がありますので、使用場所を考慮したうえでご利用なさってください。

使用場所について

おもに屋内の内壁や床材として、商業施設の壁面や化粧品会社、公園施設などの床面の装飾材として利用されています。

まとめ

スペイン東部に位置するバレンシア州アリカンテ県で採掘されるアズールバティグ。シンプルなグレーのベース地が、落ち着いた雰囲気を与えてくれる石材です。色調の変化がなく、キズも少ないことから、各石材によるバラツキが生じにくい、石質の安定した石材となります。穏やかなグレー地のアズールバティグで、癖のない親しみやすい空間を演出してみては、いかがでしょうか。