「エッジウッド ミューズ」のご紹介
都市の中やその近郊で暮らすための住宅や集合住宅を建設することは、様々な問題があります。都市は、多種多様な職業があることから、仕事を求める人にとって条件に合う場所がたくさんあります。しかし、日々の自宅での落ち着いた生活を送るための場所を見つけることは、難しいのではないでしょうか。ヨーロッパの島国の中心地に建設された集合住宅は、いくつかの問題を見事に解決した結果、見た目も洒落た雰囲気の建物になりました。
「エッジウッド ミューズ」の設計者
「エッジウッド ミューズ」の建設はイギリスの建築家であり都市計画家でもあるピーター・バーバーが手掛けました。彼は、1960年にイギリス本土の大部分を占めるグレートブリテン島の南東部にある町で生まれ、1989年に自らの建築事務所であるピーター・バーバー アーキテクツを開設しました。国の中央部にある大学や、ロンドンにある古い歴史を持つ大学で建築を学び、母校であるこの大学で教鞭を執っています。他にもいくつかの大学などで講演も行っています。彼の事務所は住宅を主に手掛けていて、特に人口が減少傾向にある都市の活性化のための集合住宅の建設に力を注いでいます。他にも住むところに無い人々のための住宅など、社会貢献度の高い企画に取り組んでいます。しかし、この件はほんの序章に過ぎず、根本的な解決には至っていないと彼は考えています。また、これら企画はやりがいがあり、成果も上がっているが一時しのぎでしかない、とも語っています。10代の後半で建築家を目指して勉強していた頃には、国内の住宅事情は今よりも良かったようですが、政府の住宅に関する政策によって公営住宅に住む人が減り、それによって公営住宅の供給量が減ったことが現状に至っているようです。彼が住宅を専門とするようになった経緯は、大学を出た後にイギリスの著名な建築家の元で経験を積んだ後に務めた建築事務所での更なる経験が大きな要因となっています。21世紀に入って建築家としての貢献に対して国から勲章を授けられ、騎士の称号も受けていますが、彼は事務所を大きくするつもりが全くなく、10名以下の従業員と共に目の届く範囲で仕事を続けて行くと語っています。
「エッジウッド ミューズ」の所在地
「エッジウッド ミューズ」は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(通称イギリス)の首都であるロンドンのバーネット特別区に建設されました。ロンドンの特別区とは、東京の23区のように都市の中の自治体の事です。ロンドン全体はグレートロンドンと呼び、中心部がシティオブ ロンドンと言われています。特別区は32あり、バーネットは北部に位置しています。面積は特別区の中で4番目に広く、人口は2番目に多くなっています。この地域には古代ローマの時代の遺物が見つかっていて、古くから人々が暮らしていたとみられています。古代ローマの終わり頃には版図がグレートブリテン島の半ばまで達していて、およそ2,000前の陶器や1,800年前頃のコインなどが発掘されています。中世ヨーロッパの頃には、市場町として発展していて、周辺には農村部が広がっていました。現在もバーネットの北部には田園地帯が広がり、都市の食料供給を賄っています。19世紀の中頃に鉄道が敷設されたことから、人口が増え、現在もこの地域はロンドンの中心部で働く人々のためのベッドタウンの役割を果たしています。中世の終わりころから街であった事から、古い建造物もいくつかあって、19世紀から20世紀にかけて活動していた建築家の作品である2つの教会は、国が定める保護すべき建築物の最高位であるグレード1に指定されています。他にも、複数のグレード2の指定建築物があります。
「エッジウッド ミューズ」の特徴
2023年に完成した「エッジウッド ミューズ」は、長い間空き地となっていた細長い敷地に建設されました。その場所は、ロンドンの中心部を取り囲む環状道路に隣接するため、騒音などの懸念事項があったことから、住宅地には向かないと考えられていました。「エッジウッド ミューズ」は、全部で97戸の住宅があり、大まかに2つの建物で構成されています。いずれも赤茶色のレンガで覆われていて、周囲の建物などの風景に溶け込むようになっています。道路沿いの建物は全長が200mほどある横に細長い形状で、道路に沿ってわずかな曲線を描いています。この建物は5階建てとなっていて、道路を走る車の騒音を軽減する効果のある壁の役割も果たしています。車両進入禁止の石畳で舗装された路地を挟んで、もう1つの建物が建てられています。どちらの建物も玄関は歩道の方を向いていて、道路に面している部分は建物の背後となっています。また、車が入れないこともあって、子供たちの遊び場も提供できているようです。細長い建物ですが、設計者の得意とする集合住宅で繰り返しのデザインが魅力を増しています。道路側の建物は奥行きが狭くなっていて、およそ1部屋分しかありませんが、歩道側にテラスが作られていて、屋内は見た目よりも広く感じるようになっています。また、屋上にもテラスが作られています。
「エッジウッド ミューズ」のまとめ
設計者は住宅を専門とした建築事務所を運営していますが、「エッジウッド ミューズ」は今までで1番大きな企画となっています。住宅建築に対して多くの経験と独特の理念を持っている彼は、あくまでもそこに住む人々の事を最優先に考えています。レンガ色の落ち着いた雰囲気のある「エッジウッド ミューズ」は、そこで暮らす人々に穏やかな生活を提供しているのではないでしょうか。








