サンマリノ世界貿易センター(World Trade Center San Marino)

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「サンマリノ世界貿易センター」のご紹介

 

世界中には多くの国や地域が存在しています。そして、古くから遠く離れた所からでも様々な物品を使って交易を行ってきました。現在も貿易は世界経済にとって重要な役割を果たしています。円滑な貿易と、その支援を行うことを目的とした機関と国連が共同で運営しているのが、世界貿易センター(又は、国際貿易センター、ワールド トレードセンター)です。ヨーロッパの小さな国に建設された「サンマリノ世界貿易センター」は、世界中に250以上ある施設の1つです。

「サンマリノ世界貿易センター」の設計者

 

「サンマリノ世界貿易センター」の設計は、イギリスのロンドンに本拠地を置く、世界的な建築企業の「フォスター&パートナーズ」とサンマリノの建築事務所、「アンタオ・プロゲッティ」が共同で行いました。「フォスター&パートナーズ」は、イギリス人建築家のノーマン・フォスター卿が1967年に設立した企業で、2006年に現在の社名になっています。建築に関するあらゆる事を遂行している企業で、建物の設計は元より、家具や照明器具などのデザインから、都市計画まで規模の大小を問わず多くの企画を手掛けています。近年では大規模災害からの復興計画にも取り組んでいます。「アンタオ・プロゲッティ」は、サンマリノの建築家、ルイジ・モレッティと技師であるロベルト・レジーニによって1982年に設立されました。1955年にサンマリノで生まれたルイジ・モレッティは、イタリアのフィレンツェにある大学で建築を学びました。世界中の複数の著名な建築家と協働でいくつもの企画を手掛けています。ロベルト・レジーニは、同じくサンマリノで1956年に生まれ、イタリアの東側にある街の大学で土木工学を学びました。彼は、技術者として都市計画に携わり、特にインフラの整備に力を注いでいます。彼らの事務所はイタリアとサンマリノにオフィスを構え、生活の質を向上させることができる建築を目指しています。

ノーマン・フォスター卿

「サンマリノ世界貿易センター」の所在地

 

「サンマリノ世界貿易センター」は、サンマリノ共和国北部のドガーナと言う町に建設されました。サンマリノはイタリアの中にある国で、世界で5番目に小さい国です。イタリア半島の北東に位置していて、沖縄の久米島よりわずかに広いくらいの国土を持ち、35,000人に満たない人口を抱えています。欧州連合(EU)には加盟していませんが、現在の通貨はユーロが使われています。小さい国ですが、歴史は古く、世界で最古の共和制国家と言われていて、17世紀には独立国家になっています。ヨーロッパの歴史では、多くの権力者によって侵略などが行われてきましたが、この国は内陸であったことや、様々な幸運から、独立国として存続することが出来ました。内陸とは言え、最も標高の高いティターノ山が800mに満たない高さで、首都のサンマリノ市街地のすぐ東にあり、国全体は丘陵地に広がっています。この山とサンマリノの古い街並みは、2008年に世界遺産に登録されています。国立の公園や自然保護区はありませんが、国の法律で直径が10cm以上の樹木の伐採は禁止されていて、国内に自生している樹木のほとんどが法律で守られています。経済は観光業が大半を支えていて、毎年人口の100倍近い人々がこの国を訪れています。他には製造業とワインとチーズが特産になっている農業が経済の1部を担っています。

 

「サンマリノ世界貿易センター」の特徴

 

「サンマリノ世界貿易センター」は、サンマリノを含むイタリア半島では初めての工法で建設され2004年に完成しました。サンマリノ市の北部にある町に建てられたこの建物は、円を浅く切ったような2つの棟が、平らな面が直角になっています。弧が向かい合うような形をしていて、南に見える国で1番高いティターノ山を望めるような方向で建てられています。3階建ての台座とも言える建物の上に、2つの弧を描く9階建ての建物が乗せられています。基本的に鉄骨とコンクリートで建設されていますが、これはサンマリノとイタリアで当時では初めての建設方法でした。コンクリートの床面には、強度を上げるために、特殊な技術で張力を強化された鉄筋が使用されています。建物は全体に日よけになる格子状の桟が取り付けられていて、建物に透明感を与えています。網で包まれたような印象を与え、風と光を通しながら、強い日差しは遮られるようになっています。1部は可動式になっている桟の内側は通路になっています。「サンマリノ世界貿易センター」のもう1つの特徴は、駐車場です。浅い弧が向かい合った正面に作られた3階建ての駐車場は、緑で覆われています。錆に対する強度を上げるために、亜鉛メッキされた鋼管を使った支柱からステンレスワイヤーを張り、それに這わせるように植物が植えられています。緑で覆われた駐車場は、設計者がこの地域の特産品の1つである、ワイン製造のためのブドウ園を模した印象を与えるようにとのこだわりです。

「サンマリノ世界貿易センター」のまとめ

 

世界貿易センターには、会議場や企業のオフィス、展示場などの企業の業務に関わる部屋が作られています。その他には、バスターミナルなどの交通インフラがあり、飲食店も入っています。まるで1つの町のようですが、「サンマリノ世界貿易センター」にはサンマリノ大学のキャンパスも入っています。近年、学生数が増えてきた大学の建築や土木工学などを学べるキャンパスが作られました。「サンマリノ世界貿易センター」は、未来を担う人々を育成できるセンターとも言えます。

 

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