セカンドホーム ハリウッドオフィス(Second Home Hollywood Selgascano)

「セカンドホーム ハリウッドオフィス」のご紹介

 

都会のオフィスは大きなビルに入っていることがほとんどと言っても過言ではないでしょう。そこで働く多くの人は、通勤時ももちろんですが、無機質なビルの中で過ごす時間にストレスを感じているのではないでしょうか。アメリカの西海岸にある都市に作られているシェアオフィスは、生物としての人間に過剰なストレスをかけない工夫が凝らされています。「セカンドホーム ハリウッドオフィス」は、まるで森の中で仕事をしているような雰囲気があります。

「セカンドホーム ハリウッドオフィス」の設計者

 

「セカンドホーム ハリウッドオフィス」の設計とデザインを手掛けたのは、セルガスカーノと言うスペインの建築事務所です。スペイン人のホセ・セルガスとルシア・カーノが運営しています。ホセ・セルガスは、1965年にスペインの首都マドリードで生まれました。建築はマドリードの工科大学で学び、卒業後はイタリアのナポリでイタリア人の著名な建築家であり芸術家でもあるフランチェスコ・ヴェネツィアの元で働いていました。ルシア・カーノは、1965年マドリードで建築家の父の元に生まれました。ホセ・セルガスと同じく、マドリードの工科大学で建築を学び、卒業後は父の元で働いていました。1998年に二人は共同で建築事務所を立ち上げましたが、ルシア・カーノは父親のフリオ・カーノ・ラッソの事務所のメンバーとして2003年までは席を置いていました。彼らは自分たちの仕事に集中する為に、学校で教えるなど、他の有名な建築家が行っているような事はしていません。また、事務所のメンバーも少人数で、建物の設計だけをするのではなく、自分たちの建築物に関わる全ての事柄に関心を持って取り組んでいます。

「セカンドホーム ハリウッドオフィス」の所在地

 

ハリウッドの地名を聞いた時に大多数の人は映画の街を思い浮かべるのではないでしょうか。ハリウッドはアメリカ合衆国の西海岸に位置する大都市、ロサンゼルスの中心部より少し西側にある地区名で、「セカンドホーム ハリウッドオフィス」はハリウッド地区の東端の1ブロックを使った広い敷地に建てられています。ハリウッドは元々小さな農村で、現在のカルフォルニア州でも特産となっている柑橘類を始め、サクランボやブドウなど特に果樹の生産を行っていました。19世紀の終わり頃に、この地域の土地を所有していた不動産会社の社長がこの地に町を作るために広大な土地を寄付しました。町の名前を決めるときに、その不動産会社の社長夫人が、単語の響きが良く、ヒイラギは幸運をもたらすと信じられているので、ハリウッドと名付けました。ハリウッドとはヒイラギの森を意味しています。20世紀に入って町が作られ、住民投票によって一つの自治体となりましたが、しばらくしてロサンゼルスと合併しました。映画の街として名高くなった理由は天候にあります。この地域は晴天の日が多く、20世紀初頭の映画産業にとって良い条件が整っていたためです。街の北側にある山に設置されている「ハリウッドサイン」は、新興住宅地の広告の為の看板でした。設置されて数十年もすると老朽化が目立つようになって取り壊しの意見もありました。しかし、あまりに有名になった為に、募金を募って新しく作り直され、サインが建っている土地も購入されて、現在は市有地となっています。

 

「セカンドホーム ハリウッドオフィス」の特徴

 

「セカンドホーム ハリウッドオフィス」は、元々広い駐車場だった場所の再開発として作られました。1ブロック全てが使われていて、とても広い敷地となっています。一番の特徴は街に出現した森と、カルフォルニアの色とも言える黄色に近いオレンジ色の楕円形の群れではないでしょうか。4種類の楕円形の大小取り交ぜた形の平らな屋根を持つ、60戸の部屋が小道を挟んで無造作に並べられています。敷地は以前駐車場であった場所で、アスファルトが張られていました。まず、アスファルトを取り除き、植物の為の土を大量に投入しました。一つ一つが円筒形のような形をしたそれぞれの部屋は、テーブルほどの高さまで埋め込まれたようになっていて、その周りにロサンゼルス付近に原生する、100種以上の樹木や草などの植物が6500本以上植えられました。上空から見る「セカンドホーム ハリウッドオフィス」は、森の中に黄色の卵が埋まっているように見えます。屋根に使われている素材は、木材ではありますが、新しい形の材料です。「クロス・ラミネーティッド・ティンバー」と言う合板の一つで、日本語に直訳すると「直交集成板」となります。木材の繊維を直角になるように3層以上貼り合わせた合板で、同じ厚みの普通の合板より遥かに丈夫な素材となっているので、原料の木材使用量が抑えられ、環境に対する負荷が少なくなっています。壁はガラスになっていて、全て窓のような感じですが、都市の中にあっても周りが植物に覆われているので360度自然の中にいるような感覚になります。

「セカンドホーム ハリウッドオフィス」のまとめ

 

セカンドホームは、シェアオフィスを展開している会社の名前です。コワーキングスペースと呼ばれる、業種も会社も違う人々が同じ空間で仕事をする場所を提供しているのが「セカンドホーム ハリウッドオフィス」です。屋内のスペースもありますが、晴天の日が格段に多いこの地域ならではの屋外のワークスペースも同じ敷地内にいくつか作られていて、常に多くの人がここで働いています。

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