リデタ・メルカート(Lideta Mercato Shopping mall)

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「リデタ・メルカート」のご紹介

 

人々の活動に於いて、エネルギーの消費は年々増えていく傾向にあります。その為、近年ではそれを抑えるために様々な場で持続可能性が叫ばれています。アフリカの都市に建設された商業施設は、持続可能と古い国が培ってきた文化が融合した建物になっています。「リデタ・メルカート」は古来からある市場を、現代に再解釈した建物になりました。

「リデタ・メルカート」の設計者

 

「リデタ・メルカート」を手掛けたのは、スペインの建築家、ザビエル・ヴィラルタです。1980年にスペイン北東にあるモレルーサと言う町で生まれ、スペインやイギリス、アメリカの大学で建築を学びました。2006年に自らの建築事務所「ヴィラルタ・スタジオ」を創設し、数年後にはアフリカや中東などの新興国まで活動の幅を広げています。彼は「自然を愛し、人々を大切にする」を信条にして、人々と自然や伝統を結びつけるような建築を目指しています。また、近年叫ばれる持続可能性についても建築を通した取り組みに尽力しています。それらを可能にするために、最新の技術を使いながら、建物を建設する地域の伝統や文化、習慣を取り入れる方法を模索しています。特に、新興国での企画では、建材の調達など、建設のための費用を抑えるためと、古くからの建築様式を重んじて、地元で入手できる素材と職人の手を借りる方法をとっています。現在彼の率いる事務所では、ヨーロッパやアフリカをはじめ、アジアやアメリカの十数カ国で、住宅から文化施設や商業施設など大小の企画を遂行しています。若手建築家としての様々な賞賛を受けている彼は、その理念や実績を母校の大学や複数の文化施設で教鞭を執ったり、講演を行っています。

「リデタ・メルカート」の所在地

 

「リデタ・メルカート」は、エチオピア連邦民主共和国の首都、アディスアベバに建設されました。この国は、アフリカ大陸東部に突き出た「アフリカの角」と呼ばれる半島に含まれる内陸の国です。「アフリカの角」は、紅海とアラビア海の1部であるアデン海を挟んで、アラビア半島の南部を包むような地形になっていて、エチオピアを含む4つの国があります。エチオピアは、20世紀前半の数年間ほどイタリアに占領された歴史がありますが、ヨーロッパの国々の植民地となった時代を経験しているアフリカ諸国の中で、唯一植民地化されなかった国です。植民地化されなかったことから、公用語はヨーロッパの言語が使われず、古くからこの地域で使われているいくつかの民族の言語が公用語になっています。この地域は、人類誕生の地と言われています。国の南西地域からは、数百万年前の猿人や初期人類の化石が多く出土していて、発見場所のオモ川下流域はユネスコの世界遺産に登録されています。首都のアディスアベバは国のほぼ中央に位置しています。地名のアディスアベバは公用語の1つであるアムハラ語で「新しい花」を意味しています。街の建設は比較的新しく、19世紀に当時の皇帝が避暑地として利用していた場所でした。現在は、アフリカ経済委員会やアフリカ連合の本部があり、アフリカ経済の中心としての役割を持つ大都市となっています。

「リデタ・メルカート」の特徴

 

「リデタ・メルカート」はアディスアベバに複数ある商業施設の1つとして建設され、2016年に完成しました。外観は四角い建物ですが、市内の他の商業施設と一線を画した建物です。設計者が参考にしたのは、この地域に古くからある屋外の市場で、「リデタ・メルカート」を屋内にある多層階の市場と捉えています。この建物は、人々の導線が考えられていて、水平方向にも上下方向にも斜めに移動できるようになっています。入り口は建物の対角線にあたる2つの角に作られています。入り口から入ってすぐに上階に行くための階段が設置されていますが、これも斜めに移動して各階の様々な方向へ行きやすく計算されています。外観は特徴的な印象があります。この地域の伝統的な意匠の繰り返しの模様を模倣したデザインになっています。2種類の四角い窓を繰り返しの形に並べ、その隙間に色の付いたガラス窓が取り付けられています。この窓は開口部となっていて、この地域の気候を考え、換気と空調を担い、日中の人工照明を抑えています。これらの窓は、現地でコンクリートのブロックとして作られたものを組み立てる方式で外壁として建設されています。デザインに従って大きい窓と小さい窓を組み立て、その間に色付きのガラスブロックが付け加えられていて、日中の屋内を明るい雰囲気にしています。夜間では、屋内の明かりがその繰り返しの模様を浮かび上がらせ、明るい時間とは違う姿を見せています。

「リデタ・メルカート」のまとめ

 

アディスアベバ市内の他の商業施設は、都市部でよく見る大きな四角いコンクリートやガラスで作られています。それらの建物の内部は密閉された空間であるため、空調や照明が必須です。それらの設備に使用されるエネルギー量を鑑みた結果と、地域の文化を組み合わせた建物が「リデタ・メルカート」です。

 

 

 

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